コンクリート構造物が様々な要因により元の断面を喪失した場合に修復工事を行います。
高架の道路・鉄道、ダム、桟橋、橋梁、各種シェルター、浄水場(槽)、汚水・排液処理場(槽)、下水道、擁壁、随道などにおいてコンクリート構造物の不具合が出た場合に処置を行っています。
※外部要因の種類によって劣化の進み具合は異なります。
プロコンガードシステムSとは、亜硝酸リチウムを主成分とする含浸材「プロコンガードプライマー」とシラン・シロキサンを主成分とする含浸材「プロコンガードS」を組み合わせた亜硝酸リチウム併用型表面含浸工法です。
従来の表面含浸材は主に劣化因子の遮断を目的としており、その適用範囲は各劣化機構の潜伏期に相当する期間とされています。プロコンガードシステムSは、劣化因子の遮断に加え、亜硝酸リチウムによる鉄筋防錆効果とアルカリシリカゲル膨張抑制効果を付加価値として備えています。プロコンガードシステムSは他の表面含浸工法と同様にコンクリートの外観を変えることはありませんので、施工後の経過観察、モニタリング性に優れています。
劣化因子の侵入を妨げる。塩害(塩化物イオン)中性化(二酸化炭素)、ASR(水分)対策。
(正和工業はコンクリートメンテナンス協会の会員です)
劣化過程の加速期後期~劣化期の、ひび割れ多数、また剥離剥落が発生した場合は、欠損部を取り除き、断面修復材のこて塗りによる欠損補修工事を行います。
コンクリートは頑丈で壊れないイメージがありますが、構造上、施工上の問題、また経年劣化や損傷から剥がれ落ちたり、破壊される場合があります。公共の施設である場合、剥離したコンクリートが落下して人や物に甚大な被害が及ぶ危険性があります。コンクリート落下事故を未然に防ぐために繊維材料を含んだ表面被膜を行ったり、繊維シートを貼ったりして、万一剥落が起こってもコンクリート片が落下しないようにするのがコンクリート剥落防止工事です。
コンクリート構造物は頑丈ですが、その固さのため、地震の際に揺れによってひび割れが起き、破壊されてしまいます。強度の高いアラミド繊維や炭素繊維といった繊維シートでコンクリート自体を包むことで、コンクリートの耐力や靭性を向上させ、変形を防ぐことができます。
耐震用繊維シートは軽量であるため扱いやすく、施工後の構造物への影響がほとんどありません。鉄筋コンクリートの増し打ちや鋼板を貼りつけるなどの耐震補強と比べても 施工性が高く、最小限の足場、狭い空間でも施工可能で工期も短くて済みます。錆び等劣化の心配がなく耐久性にも優れています。